岩国空襲の慰霊碑

 

岩国空襲の慰霊碑

 

陸軍燃料廠空襲

5月10日、アメリカの爆撃機B-29大編隊が、岩国陸軍燃料廠と、隣接する興亜石油に対して、250㌔爆弾を二千発以上も投げつける絨毯爆撃をおこなった。このために、動員学徒をふくむ三百三十三人の命が奪われた。

岩国工業の慰霊碑

岩国工業高校の慰霊碑には、陸燃空襲で命をうばわれた7人の生徒の名とともに、「幾多の春秋に富む人生に志を得ず 亡くなられた本校関係者の方々を愛惜し その霊を慰めるために卒業生一同の総意により 創立三十周年にあたりこの碑を建てる」とある。


岩国高校の動員学徒慰霊之碑

  岩国高校には「動員学徒慰霊之碑」が建立されている。この慰霊碑には、陸燃空襲でなくなった12人をふくむ、学徒動員で命をうしなった、旧岩国中学、旧岩国高女、岩国家政、岩国女子商の4校29人の名前が刻まれている。

 


周防大島高校(安下庄校舎)の慰霊碑 友魂碑

  周防大島町安下庄にある周防大島高校(安下庄校舎)の校庭に、陸燃空襲でなくなった旧安下庄中学の動員学徒9人の名を刻んだ慰霊碑「友魂之碑」が、第19、20、21期の同級生の手によって建立されている。

 

旧陸軍燃料廠正門の碑

  三井石油化学の正門前には、旧陸軍燃料廠正門の碑がある。

旧陸軍燃料廠・興亜石油殉難者碑

 旧陸軍燃料廠・興亜石油殉難者碑(和木町・養専寺)養専寺の境内には、空襲による陸軍燃料廠関係と興亜石油関係の二つ殉職者の慰霊碑が祀られている。

 陸軍燃料廠には、多くの動員学徒がはたらいていたが、この空襲で岩国高女11人、安下庄中学9人、岩国中学1人、岩国工業7人の生徒も若い命をうばわれた。

 

岩国港の 頌勲の碑

 陸燃関係では、その他に、岩国港北側の水門近くのポンプ場内に、「頌勲」の碑がある

 

 

柱島群島空襲

7月24日、柱島群島の黒島、端島、柱島三島が襲われ、子どもたち8人が殺され6人が大怪我をした。特に黒島空襲は悲惨で、防空壕に避難していた下級小学生をみつけたグラマンが壕を直撃し全員が生き埋めとなり死亡した。その惨たらしい姿は親たちの激しい悲しみで涙がすべて出つくしたという

柱島群島 黒島の供養塔

 黒島の供養塔。柱島群島の黒島では、空襲で子どもたちが避難した防空壕めがけて米軍機は250キロ爆弾を投下し、子ども15人、大人4人の命を奪った。供養塔には19人全員の名が刻まれている。

 


  川下空襲でなくなった基地内の作業中の兵隊や徴用工106人を慰霊した「精霊之碑」

(車1丁目・法寿寺)。

 

 

  この碑は、もともと昭和26年に、川下青年同盟によって基地近くの掩体壕の上に建立されていた。写真下


 

 川下空襲では、これ以外に、勤労動員の婦人たち、近くの工場も米軍機の攻撃にあい、多くの民間人も奪われた。


 

岩国駅空襲

米軍は、B29爆撃機百余機をもって、敗戦前日の8月14日、岩国駅周辺一帯に対して無差別絨毯爆撃をおこなった。空爆は昼前から約25分間にわたっておこなわれ、その密度は他に例をみないものであった。そのときの岩国駅の状況は、丁度上下列車、岩徳線列車がほぼ同時刻に入り、乗降客、送迎者で人が溢れていた。この爆撃により、駅関係者をはじめ多数の乗客、送迎者、周辺住民が無慈悲に殺され、駅関係施設はもとより、周辺にあった岩国郵便局、東国民学校、岩国国民勤労動員署、食料営団倉庫など官公署や多くの民家が破壊、焼失した。岩国駅周辺一帯には、直径5メートルから30メートル、深さ5メートルから10メートルもある爆弾穴が蜂の巣のように無数にのこった。

岩国駅空襲の平和記念碑


  麻里布第三公園の入口に建立されている岩国駅空襲の平和記念碑(写真右)。

この像は、もともと岩国駅前のロータリーに昭和34年に建立された慰霊塔の中に

あった(写真左)。平成5年に像だけが平和記念碑として、当公園に移された。

国鉄職員を慰霊した慰霊碑

岩国駅空襲で亡くなった国鉄職員を慰霊した慰霊碑。後ろには殉職者名簿が刻まれている。

岩国駅東口の線路ぎわに建立。

 

慰霊碑 住所

山口県岩国市麻里布1丁目8

(昭和町3丁目1-1の道路を挟んで向い線路側)

 

 

 

国鉄殉職者 慰霊碑までの道のり---

JR岩国駅東口を出て、広島方面へ線路沿いの道を650m。徒歩6~10分程度。

柵内、左側に慰霊碑があります。

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岩国駅空襲の平和記念碑

 岩国駅の地下道入口に建立された、岩国駅空襲の平和記念碑。裏側には、「爆弾投下中心地」と刻まれている。


 

岩国駅空襲 慰霊祭

岩国駅空襲では、毎年8月14日に麻里布第三公園で慰霊祭がおこなわれている。

山口県岩国市 麻里布町第三街区公園 地図


●新着情報

2023年11月に山口県岩国市西岩国駅ふれあい交流館で開催された「原爆と戦争展」のご報告と、アンケートを掲載いたしました。

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戦争で犠牲となられた方々の御霊に謹んで哀悼の意を捧げます。そして、今もなお被爆による後遺症で苦しんでおられる方々に心からお見舞い申し上げます。 

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