市民の声

原爆展キャラバン隊のパネルに見いる岩国市民
原爆展キャラバン隊のパネルに見いる岩国市民

 

 原爆と戦争展の展示物より、 2006年

米軍再編をめぐる岩国市民の声を一部ご

紹介させていただいております。

2006米軍再編めぐる 岩国市民の声

国と市民のたたかいだ

楠町 商店主

 

 国のやることは、基地問題に関係なく全部が暴力的だ。従っていれば、日本はメチャメチャにされ、最後はアメリカのおかげで破滅する。国の支援というが、ホリエモンやアイフルと同じ金儲け主義じゃないか。住民投票で見せた市民の意思を貫徹するためにも、一人一人が自覚することが大事だ。これは国と市民のたたかいですよ !

 

基地でうるおっていることは 一つもない

60代 商店主

 

 覚えているだけでも戦後、この地区で三人の女の人が殺される事件があった。朝鮮戦争のときは帰還した米兵があ飲み屋で一日四十万もはたくほど羽振りがよかったが、パンパンが九州からも集まってきて、酔った米兵に首を絞め殺されたり、刺し殺されたりした。事件はたくさんあったが基地内は日本ではないので逃げ込んだらウヤムヤになるのが常識だった。 

 昭和三〇年になると川下も寂れはじめたが大型店の出店でこの商店はのきなみつびれた。基地で潤っていることは一つもない。一番心配なのは、基地を拡張するということはアメリカがまた戦争をやる気になっているということだ。以前はここでデモ行進をしていた政治団体も政治家もアメリカにくっついてなにもいわなくなっている。自分たちは経験しているから、戦争だけは絶対に許せない。

 

米兵はシェルター避難、市民はおいてけぼり

旭町 60代・婦人

 

 米軍再編は沖合移設のときから決まっていたのではないか。アメリカは最初から再編をにらんで滑走路の脇にどんどん新しい施設をつくっていた。最近、基地内に入る業者の車に火薬のにおいがしたといって、警察から住民に避難勧告がでたことがあるが、私らには避難場所がない。ときどき基地のテロ対策のサイレンが鳴って米兵はシェルターに避難しているが、市民はどこへ逃げろというのか。岩国は戦場になる。これ以上好き勝手にさせるわけにはいかない。

 

男性

岩国は米軍のものになっていく

通津 40代 男性

 

 テロ事件の直後は、岩国駅の頭上にも軍用ヘリが低空で旋回していて戦場さながらだった。沖合拡張した岸海は原子力空母がつけるというし、すでに民間の岩国港からは軍需物資や車両の陸揚げは自由だ。米軍物資は日本の税関には調べる権利がない。最近は、通津でも米軍機が沖ではなく、陸地付近を飛ぶようになった。音に慣れさせようとしているのかとも思える。さらに基地が拡大されたら岩国は完全に米軍のものになっていく気がしてならない。 基地は沖合移設といいながら結局は拡張で、海側につくるはずだったバイパス工事は基地北側でストップしてしまった。南北に走る道路は88号線しかなく、朝夕はいつも渋滞だ。通津市民は下水も水道も引かれずみんな井戸生活をしているのに、米軍だけはぜいたくな暮らしをしている。わざと市民を悪条件に押し込めておいて、問題が起きると金や改良の条件を出してごまかすyというやり方が国も行政も体質になっている。今度はそうはさせてはいけない。

 

女性

驚くべき基地内のぜいたくとむだ遣い

40代 婦人 商店主

 

 基地内で三年間掃除の仕事をしたが、岩国市民は暮らしにくくなる一方なのに米軍のやりたい放題に驚いた。

 基地内の学校では児童や教師たちがアメリカ本国に帰る夏休みのあいだ、教室のクーラーが二カ月間つけっぱなしだった。子どもたちも物や備品を粗末にして、鉛筆も使いかけを山ほど捨ててあるので持って帰ったことがある。靴や服、生活用品、食料品なども新品同然ですぐに捨てる。基地で働きたいという市民のなかには、その廃品をもらうのをあてにして生活している人すらいる。家賃、水道まで無料だから節約感覚はまったくなく、ひどいむだ遣いだ。全部思いやり予算から出ているんです。これはわたしらの税金だ! と叫びたかった。

 建物もかわす必要のないのにどんどん壊して建てかえたり、それも市役所などの建物とは比べ物にならないくらい基礎工事から頑丈につくっている。これも大手業者が談合でとって、地元の下請け業者の仕事は安くたたかれて、つぎの仕事をもらうためだけに仕事をしているのが実態。わたしらもこつこつ働いてきたが、国民保険の月六万円でのやりくりだから将来を考えると恐ろしい。基地に入らないとわからないことばかりだった。なにか事件が起きると日本人は理由も聞かずに基地内にとじこめられたり、まさに治外法権だ。最近は、地域の人間関係も希薄になるし、若い女の子たちが米兵めあてにたむろしたりする姿もめだってきて、基地の中も外も空気が同じになっている。これがいまの日本の姿じゃないですか。 

●新着情報

2023年11月に山口県岩国市西岩国駅ふれあい交流館で開催された「原爆と戦争展」のご報告と、アンケートを掲載いたしました。

▶詳しくはこちらから

●更新情報

8/17 ご来場者の声・アンケート掲載

7/15 開催案内 掲載

戦争で犠牲となられた方々の御霊に謹んで哀悼の意を捧げます。そして、今もなお被爆による後遺症で苦しんでおられる方々に心からお見舞い申し上げます。 

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